「フレーミングとブロッキングはトレードオフの関係にある」という言説はよく耳にします。
ある動作にフォーカスすると他の動作が疎かになるというのは日常生活でも多発する現象ですし、キャッチングにおいても特に低めの投球に対してはブロッキングとフレーミングはミットの角度が大きく異なる場面もありますのでかの言説が流布する所以もわかります。
では実際にその傾向は観察できるのでしょうか。

上記の図は2018-2024において年度間のフレーミング得点とブロッキング得点の変化を可視化したものです。 先に述べた言説に従うと、フレーミング得点の増加に意識を割くとブロッキング得点に悪影響を与える可能性があるでしょう。しかしそのような傾向は確認できません。

次の図は同年度のフレーミング得点とブロッキング得点の関係です。 フレーミングが得意な捕手はブロッキングも得意な傾向が観察できるかもしれない程度ではありますが、少しばかりの関係性が窺えます。 フレーミングもブロッキングも動体視力や反射神経など、共通する身体能力や技術があるでしょうし、驚きはないです。
これらの傾向が野球的に普遍なものなのか、MLBという階層の特徴なのかという考察も面白いかもしれません。特に近年のMLBはブロッキングと言っても少年野球のような体で止める系の動作は減っていますしね。